【花農家のこだわり便interview】Vol:24

花農家のこだわり便の産地さんをインタビュー

JAあまみ知名事業本部・沖永良部花き専門農協(鹿児島)
平 英行さん・東 寿光さん

平 英行さん

 

‘’沖永良部で100年の時を超え島民とともに歩んできた島の宝「えらぶゆり」をお届けします‘’

最も優れた花きを選ぶコンテスト「ジャパンフラワーセレクション」の切り花部門で、沖永良部島産のテッポウユリ「咲八姫(さくやひめ)」が2022年度フラワー・オブ・ザ・イヤー(最優秀賞)に選ばれ、今、沖永良部島産の「えらぶゆり」に注目が集まっています。 沖永良部島は奄美群島の南西部の島。 サトウキビをはじめ、キク、ユリなどの花卉(かき)やばれいしょ、さといも、豆類などの野菜が作付けされており、肉用牛を中心とした畜産も行われています。 「えらぶゆり」は、明治32年(124年前)にイギリスの貿易商人アイザック・バンティング氏が島に咲く自生のテッポウユリを発見し、島民に栽培をすすめたことが始まりといわれています。その後、球根の輸出が始まり沖永良部は球根の一大産地になったそう。沖永良部の「テッポウユリ」は島民と生活を共にしてきた苦労と愛着のある農産物です。

東 寿光さん

 

Q.沖永良部ではどんなテッポウユリが栽培されていますか。

A.
鹿児島県の沖永良部島などに自生していたテッポウユリを繁殖・育種し、球根から花まで島内で一貫生産したテッポウユリの切花を「えらぶゆり」として全国へ出荷しています。 代表的な品種は「ひのもと」。純白色で大きな花を咲かせます。小さなテッポウユリでは「プチホルン」小さく可愛い花です。他にも「ピュアホルン」や「凛」などが近年生産されています。

 

Q.そして「咲八姫」は50年目の奇跡といわれたテッポウユリだそうですね。

A.
鹿児島県がテッポウユリの品種改良に取り組んで、50年目に初めて発見された八重の品種です。日本の神話でもっとも美しいとされる「木花咲耶姫」から名付けられました。テッポウユリでは世界初の八重咲ということ。花持ちがよくて長く鑑賞できるのも魅力です。テッポウユリはお花が横向きに咲くものが多いですが、咲八姫は上を向いて咲くのも特徴です。 温度、光量、水量にとても敏感なお花なので、他のテッポウユリとは別に咲八姫独自の管理で栽培を行っています。

 

Q.えらぶゆりの魅力はなんでしょうか。

A.
純白の凛とした花姿と花開いた時のほのかに香る優しい甘い香りでしょうか。一輪でも存在感がありますので、花瓶にそのまま挿すだけで絵になります。もちろん、10本どっさり活けてもとても豪華になります。和洋問わず素敵に飾れるところもおすすめです。

 

Q.今後、力を入れて取り組んでいきたいことはなんでしょうか。

A.
えらぶゆりは一世紀以上もの間、沖永良部島の経済・文化を育み、人々も島の宝としてえらぶゆりを守り共に成長してきました。 先人から大切に受け継がれてきた沖永良部のテッポウユリの歴史に世界初の八重咲「咲八姫」を加え、さらにみなさんに愛されるえらぶゆりを作っていきたいです。

お花農家さんの想いの詰まったお花のお届けまで、
楽しみにお待ちください!