【花農家のこだわり便INTERVIEW】VOL:25
花農家のこだわり便の産地さんをインタビュー
JAるもい(北海道)花き担当 -菅原力也さん
‘’ ウニのような見た目のインパクトもありながら、周りのグリーンのガクがナチュラルな印象を合わせ持つのがウニアスターの魅力です。 ‘’
1年でお花を出荷できる時期はたった5か月。お花にとって一番良い時期と巧みな栽培技術とが、ぎゅっと凝縮された北海道・るもいからお花が育つ土地のこと、栽培のこだわりなど、作り手の想いを聞かせていただきました。
Q. JAるもいさんが管轄されるエリアは花生産の北限ともいわれている地域とお聞きしましたがどんなところですか。
A.
北海道・札幌から海沿いを北に車で約3時間の日本の夕陽百選にも選ばれた美しい夕陽を望める、海と風の町です。
日本海に面した産地であるため、常に風が吹き冷涼な気候が味方をします。
真夏でも30度を超える日は数日、夜の温度が下がりやすい気候です。
暑さのストレスを受けず長い期間じっくりと生長するため、発色が良く・ボリュームのある切花が特徴です。るもいのお花は留萌市で5件・隣町の小平町で16件で生産しています。
Q.アスターのイメージを一変させてしまうようなウニアスターですが、どんな風に作られているのでしょうか。
A.
Uni-Asterはラテン語のUni[一つの~]がついている造語です。
一般的なアスターはいくつもの花をつけるスプレー咲きですが、るもいではこだわりの栽培方法でフルダブル咲きの大輪の品種で花を1輪に制限し、より大輪に仕立てることでまさに雲丹のような見た目の花です。
品種の原産地が北欧の白夜がある日の長い地域で生まれており、そのため日本の気候で栽培する場合はビニールハウス内で電照栽培という方法が必要です。
LEDで日が昇る前と日が落ちた後に電照することで、アスターがまだ日が出ていると錯覚させる必要があります。陽を長く錯覚させることで、花も大きくのびのびで開いてくれます。
Q.ウニアスターの魅力、お花の楽しみかたを教えていただけますか
A.
ウニのような見た目のインパクトもありながら、周りのグリーンのガクがナチュラルな印象を合わせ持つのがウニアスターの魅力です。
ボブシリーズのガクは丸くかわいく。シャギーシリーズのガクは細長くシャープな印象です。
インパクトのある花なので、一輪挿しで飾っていただきたいです。
花持ちは良い花ですが、ガクが黄色くなってくることがあります。その場合はガクを全て取り除きポンポン咲きにしてもかわいく、最後は水に浮かべて楽しんでください。
Q. 今後、力を入れて取り組んでいきたいことはなんでしょうか
A.
夏場どうしてもお花がもちにくいことがありますが、るもいのお花は涼しい気候でじっくりと育ち体力のあるお花が多いです。
じっくりと育つことで夏場ではめずらしい花の直径が10㎝を超える大輪のお花になります。その一輪を飾って枯れていくまで、変化を楽しんでいただけたら嬉しいです。
Q.皆さんにお伝えしたいことをお願いします。
Farmer’s Voice:
インパクトのある花なので、一輪挿しで飾っていただきたいです。一輪を飾って枯れていくまで、変化を楽しんでいただけたら嬉しいです。