【花農家のこだわり便interview】Vol:21
花農家のこだわり便の産地さんをインタビュー
JAはまゆう(宮崎県)-發田 将太さん
‘’ 甘い香りと蝶が舞うようなフリルの花びらがスイートピーの魅力です。‘’
故郷はイタリアのシチリア島で、甘い香りの春を告げるお花スイートピー。暑さに弱い反面、太陽が大好きな性質のお花です。宮崎県はそんな原産地の気候に近い温暖で日照量の豊富なところ。冬の晴れた日のスイートピーのハウスの中は色とりどりの蝶が舞うような景色です。
Q.宮崎県のスイートピーは日本一の生産量で、世界では「Hinata Miyazaki, Japan’s Sunshine Capital In Japanese 」と呼ばれているそうですね。
A.
スイートピーは花を咲かせるために沢山のお日様の光を必要とします。「太陽の国みやざき」といわれるほど日照量が豊富な宮崎県はスイートピーの栽培に適したところなんですよ。
こんなに栽培に適した土地ではありますが、スイートピーは本当にお姫様のようなお花で、3日間、曇りや雨が続けば蕾を落としてしまいます。そのため生産者はとても天候には敏感です。生産者は天候の変化を読みながら、培ってきた技術と経験を駆使ながらスイートピーの栽培に向き合っています。
Q. 1月21日は「スイートピーの日」ですね。
A.
スイートピーの花びらは左右対称のシンメトリーの形になっていることはご存じですか。旗弁、翼弁、舟弁という3種類の花びらがあり、それぞれの花びらの数が旗弁1枚、翼弁2枚、舟弁1枚からできています。この「1.2.1」という数字から、1月21日はスイートピーの日なりました。この日は1982年に松田聖子さんの大ヒット曲「赤いスイートピー」が発売された日でもあります。
Q. JAはまゆうさんではとても沢山の種類のスイートピーをご出荷されているそうですね。
A.
現在、当花卉部会では45品種を超えるナチュラルカラーバリエーションを有しています。品種が多い理由は、スイートピーが突然異変しやすい豆科の植物の為、突然変異した株を繰り返し育てユニークな品種を出します。その為、生産者全員が育種家「ブリーダー」です。花の生産としては安定するまで5年ほどかかる根気のいる作業で大変難しいものとされていますが、数品種ずつ新しいものを増やしています。生産者全員が「オリジナル品種」開発に一生懸命取り組んでおり、これは他の産地にはあまり例のない事です。
Q.スイートピー魅力、お花の楽しみかたを教えていただけますか。
A.
とてもよい香りのするお花なので、ルームフレグランスとしても楽しんでいただけたらと思います。生ける水の量は少なめで、こまめな水替えと水切りをしていただけると長持ちします。下のお花からしおれてくるので、しおれたお花は取ってあげてください。
Q.皆さんにお伝えしたいことをお願いします。
Farmer’s Voice:
甘い香りと蝶が舞うようなフリルの花びらがスイートピーの魅力です。はまゆうではその特徴を活かした「優しい風合い」を大事にした品種選びをしています。ひと足早い優しい春をお届けしたいです。