【花農家のこだわり便interview】Vol:3

花農家のこだわり便の産地さんをインタビュー

JAるもい(北海道)花き担当 -菅原力也さん

‘’ るもいのこだわりは、スターチスの花を「しっとり・ふんわり」咲かせるようにしていること。 ‘’

1年でお花を出荷できる時期はたった5か月。お花にとって一番良い時期と巧みな栽培技術とが、ぎゅっと凝縮された北海道・るもいからお花が育つ土地のこと、栽培のこだわりなど、作り手の想いを聞かせていただきました。

 

 Q. JAるもいさんが管轄されるエリアは花生産の北限ともいわれている地域とお聞きしましたがどんなところですか。

A.
北海道・札幌から海沿いを北に車で約3時間の日本の夕陽百選にも選ばれた美しい夕陽を望める、海と風の町です。
日本海に面した産地であるため、常に風が吹き冷涼な気候が味方をします。
真夏でも30度を超える日は数日、夜の温度が下がりやすい気候です。
暑さのストレスを受けず長い期間じっくりと生長するため、発色が良く・ボリュームのある切花が特徴です。るもいのお花は留萌市で5件・隣町の小平町で16件で生産しています。

 

 Q.スターチス作りのこだわりを教えていただけますか。

A.
スターチスの花を「しっとり・ふんわり」咲かせるようにしています。
スターチスの栽培では、基本花が咲く時期には水やりを控えることが多いのですが、植物も人間と同じで暑いハウスの中で汗をかきます(蒸散します。)
熱中症にならないように適度な栄養と天候に合わせて毎日水やりを行っています。

収穫したのち、5℃の予冷庫に入ります。
予冷処理でお花のしっとりを長続きさせることができます。

 お花を冷やすことで過度な蒸散(水分ロス)を少なくすることで、鮮度を保つことが可能です。

 

Q.スターチスの魅力、お花の楽しみかたを教えていただけますか。

A.
魅力はカラーバリエーションです。
数年前ではまずありえなかった色彩が毎年デビューしてきます。その新しい品種を組み合わせてきれいに見えるグラデーションにすることで、まるでスターチスに見えない花束をできることが魅力のひとつだと思います。

 楽しみ方は、スターチスはドライになる花材なので、リースやボールアレンジにすることがおすすめです。ブラシの部分の花首を適度に残して分けて、インテリアに組み込むと雰囲気もかわいくなります。かごや平たいお皿の中に、ブラシだけを投げ入れておくだけでも華やかな雰囲気になります。

 

 Q. 今後、力を入れて取り組んでいきたいことはなんでしょうか

A.
カラーバリエーションをさらに拡充させていきたいです。また、産地で出荷できない花をドライフラワーにする取り組みもスタートします。
その花に愛着が沸くよう、栽培からのストーリー
「こんなところで作っている。」
「こんな人が作っている。」
「こんなこだわりがある。」
「こんなにたくさんの種類がある。」
などを伝えていければなと思います。

 

 

Q.皆さんにお伝えしたいことをお願いします。

 Farmer’s Voice:

るもいのこだわりは、スターチスの花を「しっとり・ふんわり」咲かせるようにしていること。 ハウス内での適度な栄養・水の管理や、収穫した後でしっかり冷やすことで鮮度も保っています。

お花農家さんの想いの詰まったお花のお届けまで、
楽しみにお待ちください!