【花農家のこだわり便interview】Vol:1
花農家のこだわり便の産地さんをインタビュー
隆正丸(千葉県)-折原正則さん
‘’素朴で、そばにあるとなんだか落ち着く。そんなところが草花の魅力です‘’
千葉県南房総市の中でも花き生産の盛んな丸山地区。房総半島の南に位置し三嶋海岸から愛宕山あたごやままで続く細長い地形で山と海が調和する温暖な地域です。
穏やかな日差しが降り注ぎ、真っ白なハウスが連なる風景の中、三角帽子の赤い屋根が目印な隆正丸さんの農場へ。
Q.お花の農家さんの名前って、○○園芸や○○花園などが多い気がするのですが、屋号の「隆正丸」、船の名前のようでびっくりしたのですが、どうしてこのお名前にしたのですか。
A.
先代は、『中里園芸』で出荷していましたが、私が就農してから名前を『隆正丸』にしました。
母方の祖父は、海の近くで漁業の傍ら、温暖な南房総の気候を利用し、菜の花やキンセンカなど栽培していました。私が幼い頃、母の実家に行くと寡黙に仕事をする祖父がとても印象的で、そんな祖父の名前(隆男)から『隆』。
約二十年務めた会社を辞め家業を継ぐため就農したのが、正しかったのか良くわかりませんが、自分の名前(正則)から『正』。
最後の丸は、その頃、五郎丸選手の活躍や大河ドラマで真田丸など、何とか丸ブームだったのと、町村合併して住所から消えてしまった丸山町から『丸』をとりました。
Q.隆正丸さんでは今回ご出荷いただくマリーゴールドの他にも1年を通じて色んなお花を栽培されていますね。
A.
普段から切花で出荷できそうな草花を楽しみながら探しています。外で自然に咲く花よりもワンテンポ早く市場に出回る切花。隆正丸では12月頃から菜の花、サクラコマチ、ホワイトレースやニゲラ、ナズナなどの出荷が始まり、初夏からハーブやアジサイ、ひまわり...秋は千日紅やウィンターコスモス...年末は葉ボタンと、20種以上あります。
Q.マリーゴールドを飾るときに気をつけることはありますか。
A.
茎が空洞のため少し頭が折れやすいので、優しく取り扱ってもらえるといいです。花瓶にいけるときは、器の中の水の量を少なめでこまめに替えていただくと長持ちします。花瓶いっぱいに水を入れてしまうと、すぐに細菌が繁殖して水のコンディションが悪くなり、花が傷む原因になります。下の方についている葉っぱは、水に浸かると腐りやすいのでいける前にはずしておくとよいです。
Q.こちらの画像の可愛い葉物はなんですか?
A.
2月の苗のマリーゴールドです。昨年末に種をまき1月終わりにポット上げ(移植)しました。育苗ハウスで寒さをしのぎ、暖かくなり始めた3月初めにビニールハウス内に定植しました。病害虫に気をつけながら、栽培管理し5月に出荷します。
Q.皆さんにお伝えしたいことをお願いします。
Farmer’s Voice:
素朴で、そばにあるとなんだか落ち着く。そんなところが草花の魅力です。フリルのような花びらがボウルを描くようなマリーゴールドや香り豊かなハーブやグリーンをお届けできるよう準備しています。海と山に囲まれたとても自然豊かな土地、南房総の雰囲気も一緒にお伝えできたら嬉しいです。
お花農家さんの想いの詰まったお花のお届けまで、
楽しみにお待ちください!